印傳屋 / INDEN-YA

日本の模様、富士と印伝の原点を感じる旅へ

心にそびえ立つものがある。

古代、富士山は荒ぶる噴火により神の山として畏怖され、
人々は遠く離れた所から遥拝していました。
噴火が収まってからは、日本古来の山岳信仰と密教などの習合により
そこに仏の世界があるとして修験者たちが山頂を目指し修行を重ねます。
多くの人々がそれに導かれ信仰するようになり、
霊峰富士は日本人の心の拠り所となっていきました。

どの時代の文化を追ってみても富士山が登場するのは
それだけ人々が特別な想いを抱いていた証。
実に数多の詩歌、物語、絵画、工芸に表されています。
富士を「不死」にかけて縁起を担ぎ、その姿を武具や陣羽織に拵える。
「不二」の美しさを讃えては、吉祥模様として打掛けなどの衣装に華麗に描く。
崇める自然、美しきものを我が身に取り入れたいとするのは
日本人ならではの心でしょう。

畏れながら尊きものを感じていたい。神のおわす自然と共にありたい。
そんな日本人が寄せ続けてきた想いを、
麓で富士を仰ぎ見てきた印傳屋も同じように抱いてきました。
心にはそびえ立つ高嶺がある。
それが、甲州に、この国に生きる誇り。

印傳屋の「高嶺」模様

天に最も近いところへ

「富士」の名のいわれには諸説ありますが、最も知られているのは日本最古の物語とされる『竹取物語』です。かぐや姫と結ばれなかった帝は生きる希望をなくし、月からもたらされた不老不死の薬を天に一番近い山で焼くよう命じます。そこから「不死」の山とも、この世に並ぶもののない「不二」の山となった、また、薬を燃やしに行く際大勢の兵士を連れたことから「士に富む山」など、さまざまないわれが伝えられています。

帝の想いは月に帰って行った姫に届いたのでしょうか。

富士に漂う雲海。神々のおわす天上の世界のように感じられました。

山梨県甘利山から望んだ日の出の富士。雲海の下には甲府の街があります。

自然の中に崇高な力を感じ、神の存在を認めてきた古の人々。豊かで美しい自然に恵まれた日本列島においても、この富士の麓で生きてきた人々は、特にその神秘の力を魂で感じていたことでしょう。甲州とともに歩んできた印傳屋の作り手たちもその霊力を感じながら、印伝づくりをしていたのかもしれません。受け継がれるものや技の中には、そうした自然への想いが込められている。あらためてそう思うのです。

夢を追い続ける人に、「高嶺」模様の印伝

富士は、その偉大な存在も神秘の美しさも尽きることがないさまから「不尽」とも表されます。どうか志や夢が尽きることなく、ずっと進み続けられますように。いつも手にするもの、永く使うものには、そんな願いをこめた富士の高嶺模様の印伝を。

No.2810 束入[黒漆/赤漆]
10×19×2cm
・札入ポケット2、カードポケット12
・中仕切りはファスナー式の小銭入
・口前のファスナーはラウンド式
税込30,800円(本体価格28,000円)

No.2809 束入[黒漆/赤漆]
8.5×19×1.3cm
・ストラップ止めの札入ポケット1
・外側にファスナーポケット1
・内側にカードポケット2
税込9,570円(本体価格8,700円)

No.2804 名刺入[黒漆/赤漆]
7×11cm
・名刺ポケット1、ポケット2
・脇にマチ付き
税込8,910円(本体価格8,100円)

No.2807 キーケース[黒漆/赤漆]
4.5×9.5cm
・4 連式のキーホルダー
税込3,960円(本体価格3,600円)

No.2806 印鑑入[黒漆/赤漆]
3.5×8.5cm
・朱肉付き
税込2,750円(本体価格2,500円)

※漆と裏地の色の組み合わせは全製品共通です。
詳しくは、たかねシリーズのカタログをご覧下さい。

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