印伝

Life with INDENstory vol.2

米林 琢磨Takuma Yonebayashi山梨県富士河口湖町在住
kagelow Mt.Fuji HOSTEL
Kawaguchiko オーナー

山梨県富士河口湖町在住
kagelow Mt.Fuji HOSTEL
Kawaguchiko オーナー

山梨県富士河口湖町在住
kagelow Mt.Fuji HOSTEL
Kawaguchiko オーナー

幼少時代から憧れていた
世界一周の旅へ。

「この場所にたどり着いたら、いったい何があるのだろう…」幼い頃から世界地図を眺め、ただひたすら想像をめぐらせていた米林琢磨さん。その長年の想いに駆り立てられるかのように、24歳で海外へと旅立ちます。唯一の相棒は25kgのバックパック。『自分なりのブレない世界観』を求め、中国から東南アジア、中東、ヨーロッパ、南米、中米…と世界各国を渡り歩いた米林さんは、現在、富士山の麓で世界各国から訪れる旅人を笑顔で迎えています。

心にゆらりと刺激を もたらすような空間を。

米林さんが営むのは、老朽化した民宿を大胆にリノベーションして生まれた『kagelow Mt.Fuji HOSTEL Kawaguchiko』。築150年の古民家の材を巧みに取りいれた空間は、日本の伝統文化とモダンなセンスが調和する斬新なデザインが魅力。開業から1年、すでに1万人以上の宿泊客が訪れ、そのほとんどが海外からのバックパッカーです。「陽炎は異なるもの同士が混ざったときに起こる現象。異なる思想や文化が交わり、それぞれの心のなかで陽炎のようなおもしろい現象が起きれば…そんな空間や場所をつくりたかった。ここが世界各国の文化の交流拠点になり、富士河口湖町が若くて好奇心旺盛なバックパッカーがたくさん訪れる街になるといいですね」

"チームkagelow"を 支える経営者としての
心意気。

固定概念にとらわれず自由な発想でポジティブに行動をおこす米林さんを慕い、kagelowには多くの有能な人材が集まってきます。「ひとりの若手スタッフが、僕のバックパックを背負って世界一周の旅に出ました。自分が経験してきたからこそ、その旅立ちを応援したい。ここで働くスタッフにはキラキラ輝いていてほしいから、僕自身はその後ろでギラギラしています。なぜなら、ここは日本を代表する観光地。圧倒的なクオリティが求められる地域なので、アイディアとデザイン力で付加価値を提供していくことが重要」ときっぱり。そして、「富士北麓には魅力的な資源がたくさんある。僕自身は樹海の神秘的な美しさや精進湖と西湖の静かな雰囲気が大好きです」と表情を和らげました。

印伝のストーリー性と 奥深さに惹かれて。

「甲州印伝は歴史が古く、模様の一つひとつに意味があって、そのストーリー性と深みがあるのがおもしろい」という米林さんは、名刺入れと小銭入れ、印鑑ケースを愛用しています。かれこれ10年以上使い続けている名刺入れを手に、「とても使いやすくて機能的。それに印伝を使っていると、このアイテムをきっかけに会話が生まれます。それが印伝の魅力」と笑顔。「昔は年配の方がもつものだと思っていましたが、実際に手にしてみると若い人が使ってもおかしくない。むしろモダンで、とてもかっこいい」

米林 琢磨Takuma Yonebayashi

1982年山梨県富士吉田市出身、大学では経済学部貿易学科に在籍。卒業後、24歳で世界一周の旅に出る。帰国後は議員秘書やサラリーマンを経て故郷へ戻り、家業のリース業を営む。妻の実家の民宿「ロッジ白壁」を改装して、2015年に『kagelow Mt.Fuji HOSTEL Kawaguchiko』をオープン。「一番大切なのは家族」と語る子煩悩な3児の父親。

kagelow Mt.Fuji HOSTEL Kawaguchiko
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