-十五夜の月明かりに照らされて見えてくる身近な街の魅力-
秋の夜長、澄んだ空に浮かぶ満月を見上げると、どこか心が穏やかになるものです。
今年の十五夜は10月6日。
印傳屋では、日本の四季を愛でるこころを大切にしたい想いから、毎年「十五夜」にあわせて企業メッセージをお届けしています。
月見の風習は平安時代に始まりました。当時の貴族たちは、酒を手にしながら月を眺め、想いを寄せる相手を思い浮かべて和歌を詠む、そんな優雅なひとときを愉しんでいました。その文化が庶民へと広がった江戸時代には、十五夜は初穂祭や収穫祭のような行事となり、みなで喜びを分かち合い感謝する日として親しまれてきました。
現代では、忙しい日常の中で月を見上げる余裕がない方も多いかもしれません。しかし、今年の十五夜には、少し立ち止まって夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
月明かりに照らされることで、住んでいる街の日頃気がつかない魅力が浮かび上がってくるかもしれません。

例えば、少し足を伸ばせば、いつも賑やかな公園が静寂に包まれ、月夜を愉しむ絶好の場所に変わります。
月の光が木漏れ日のように、地面に落ちる様はまるで一枚の絵画のように美しい景色を作り出します。そんな景色を眺めながら、普段は気づかない街の魅力との出会いがあるかもしれません。
また、月明かりの下で歩く街並みは、日中とは異なる表情を見せてくれます。古い建物の影が長く伸び、石畳の道が銀色に輝くその様子は、まるで時間が止まったかのような静けさを感じさせます。そんな中で、街の歴史や人々の営みを感じ取ることができるでしょう。
今年の十五夜も、ぜひ月明かりの下で身近な街の魅力を再発見してみてはいかがでしょう。
印傳屋では、「日本の四季を愛でるこころを大切にしたい。そして、自然の模様に込められた日本人の想いを伝えていきたい。」
という想いを胸に、皆様に季節の移ろいを感じていただけるような商品をこれからもお届けいたします。
先人が培ってきたさまざまな文化、自然とともに生きる暮らしの知恵。そうした日本の尊い財産が時代とともに忘れ去られることなく、ずっと受け継がれていくことを願って、印傳屋は毎年中秋の名月を愛でるお月見の機会をお知らせしています。